妊娠中・授乳中に母親が食べるものは子供のアレルギーに影響する?



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母親が食べるものが子供のアレルギーに影響するかについて

Q.母親が食べた物の影響で子供がアレルギーになることはあるの?

妊娠中や授乳中はアレルゲンになる食べ物を控えないと子供がアレルギー体質になってしまうと聞きました。そういうことってあるんでしょうか?

A.妊娠中の母親の食べ物がアレルギーを発症させるかは、「不明」です。

自分や旦那さんがアレルギー持ちだったり、先に生まれた長男や長女がアレルギーを持って生まれてきたりすると、 お腹の子がアレルギーにならないように今からできることはなんだろうと考えてしまいますよね。

「妊娠中の食事が、子どものアレルギーの原因になるのか心配」というママさんは多いと思います。 実際にアレルゲンとなりやすい食品(卵や牛乳など)を除去した「アレルゲン除去食」を食べている人もいると思います。

妊娠中の食事と胎児のアレルギーについては、これまでさまざまな研究や実験がおこなわれてきたみたいなんですが、今のところ主流の考え方としては 「母親が食物アレルギーでアレルゲン除去食が必要でないかぎりは、バランスのとれた食事を行っていれば大丈夫」というものになります。

特別何かを除去しなければならないということはないってことです。

これは、遺伝的にアレルギー家系でおそらく赤ちゃんもアレルギー体質であろう確率が高い場合も同じです。アレルギー体質の可能性が高い胎児を ハイリスク児というらしいんですが、ハイリスク児とアレルゲン除去食の関係を調べても、これといった関連性は見つからなかったようです。

もちろん、「妊娠中には牛乳、卵、大豆といったアレルゲンになりやすい食品は摂らないほうがアレルギーの発症を抑えられる」という考えを持つお医者さんや専門家もいます。 ただ、今の主流は「赤ちゃんのアレルギーを心配して食事制限をするよりも、バランスよく栄養をとったほうがいい」という考え方だということです。

アレルギーを発症しやすいアレルギー素因というものは確実にあるんですが、では実際に発症するかどうかというのはいろいろな条件があるので、事前に予測するのは難しいみたいです。 例えば一卵性の双子であっても同じようにぜんそくだったり、食物アレルギーになるのかというと一致率は50~60%程度らしいですから。

妊娠中の母親の食べ物がアレルギーを発症させるトリガーになるかもしれないけれど、ならないかもしれない。ようするにアレルギーがどうやって引き起こされるかが、 わかっていないから専門家でも意見が分かれるし、奥歯に物が挟まったような言い方になるわけです。

母乳を介して子供がアレルギーになることはあるの?

妊娠中の食生活が胎児のアレルギーに影響するか?という疑問と同じように、授乳中に母親が食べたものが母乳を通して子供のアレルギーの原因になるか?という疑問も出てくると思います。

これについても専門家や医師の間でも意見が割れてます。

母親が食べたももの一部が母乳になるわけなので、母乳に含まれる微量のアレルゲンに曝露されるうちにアレルギーになってしまうという人もいれば、 母親が極端に偏りのある食事をしないかぎりはそんな心配はいらないという意見もあります。

母乳が原因でアレルギーになったのか、それとも赤ちゃんの免疫に問題があったのかという区別がつきにくいという問題もありますよね。

もし生まれた子のアレルギーが早い段階で確定してしまった場合は、母親が子供の食物アレルギーに合わせてアレルゲン除去食を行うか、 アレルゲンを除去した粉ミルクを与えるということになると思います。

母乳に含まれる各種栄養素や成分は赤ちゃんが健康に育つために必要不可欠なものですから、よほどのことがないかぎりは、できるだけ母乳育児は続行したほうがいいです。

除去食のせいで自分が栄養失調になったとかが、子どもの反応がきついという場合のみ、アレルギー対応のミルク育児に切り替えるということになると思います。

このあたりは医師と相談して決めたほうがいいです。

乳児の食物アレルギーは治りやすい

生まれてすぐアレルギーだなんてなんてかわいそうだと思ってしまうんですが、この時期の食物アレルギーは1歳を迎えるころには8割方治るものです。

母親の胎内にいるときから2歳までの1000日間が勝負!

子供の健やかな成長のためには「最初の1000日」が重要だといわれています。 これは何かというと受精のタイミングでの、母親の体格、栄養状態にはじまり、2歳までに摂取した栄養や育った環境が子供の健康や将来的な疾病リスクに影響を及ぼすという意味です。 「DOHaD(ドハド)」という概念で説明されることもあります。

日本においては、最近は出生時の体重が2,500gを切る低出生体重児の割合が増えているということですが、 これなどは妊娠前と妊娠中の母体の栄養状態が悪いことが原因だといわれています。

なんでも今の日本は、「先進国の中で、もっとも妊婦の栄養状態が悪い国」と言われているようで、それをあらわしているのが 低体重児の増加なんだそうです。低体重児というのは要するに赤ちゃんに栄養が充分に届かず、大きく育たなかったってことですからね。

生活習慣病は、生活習慣に問題があると罹患するといわれていますが、胎児期や新生児期の栄養不足に原因があるという説もあり、 「DOHaD(ドハド)」という概念がでてきたように、いま再び注目されています。

ようするに何がいいたいかというと、アレルギーもそうですし、生活習慣病もそうですが、子供の健やかな成長には母親となる女性の 意識の向上が必要だってことです。寒い日に素足を晒している場合じゃないってことです。

神経質になり過ぎるのも問題ですが、無知すぎるのも問題だってことです。

病的な肥満以外の女性のダイエットは禁止です。

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